理事長所信
Director policy
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はじめに
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一般社団法人和泉青年会議所は、全国で269番目の青年会議所として1964年の創立以来、明るい豊かな社会の実現を目指し、幾多の挑戦と失敗を繰り返し、58年という長い年月の中で、先輩諸兄姉が運動を積み重ねてこられて現在に至ります。第59代理事長を仰せつかるにあたり、今日まで先輩諸兄姉が築いてこられた運動・活動に、敬意と感謝を表し、その責任を胸に刻み、所信を申し上げます。近年、新型コロナウイルスの流行やロシアによるウクライナ侵攻などにより、世界情勢が不安定な状況が続いている今だからこそ、私たちJCメンバーが一丸となって地域発展の一助となり、地域の方々から必要とされる団体になることによって、メンバー一人ひとりが生き生きと楽しく活動することが必要だと考えます。新型コロナウイルス流行前のような生活に戻るにはまだ時間は掛かると思いますが、この困難をともに乗り越え、支えあったメンバーの絆はさらに深まり、より強固な組織となり、来年の60周年へつなげて参ります。
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地域に発展を
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私たちが住む和泉市は、自然豊かでありながら大型商業施設などの近代的な施設もあり、新しいものと古きよきものが融合したまちです。しかし、この魅力に溢れた和泉市の良さが地域の方々に十分に伝わっていない様に感じます。和泉市の魅力を地域の方々に、お伝えすることにより、地域を活性させ発展へつなげていけるものだと思います。そこで、私たちJCメンバーと今までの運動で出会った諸団体や、行政と手を取り合い、和泉市の魅力をさらに引き出し、地域の方々そして和泉市以外の地域の方々に、和泉市の魅力を伝えて参りたいと考えます。この取り組みによりJCメンバー、諸団体、行政が絆を深め、地域の方々に、必要とされる団体を目指して参ります。
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未来に発展を
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次世代の地域社会を担う子供たちに必要なものは倫理・道徳ではないでしょうか。近年はインターネットの発達や新型コロナウイルスの流行で、学校行事の中止やリモート授業など、子供たちが人と接する機会が極端に失われています。幼少期・学童期・青年期を通し先生や友達、親以外の人と接することにより倫理や道徳は学び育まれるものです。和泉JCでは、わんぱく相撲など様々な事業を企画、運営し、これからの地域社会を担う子供たちに事業を通し、自分とは違う考えの人たちがいることを学び、今よりさらに多様性のある大人へ成長してもらい、地域社会の発展を担っていく人財を育成し、JCメンバー一同、今一度童心にかえり、地域の子供たちの笑顔を引き出せるよう邁進して参ります。
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友情に発展を
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和泉JCでは、台中港國際青年商曾や韓国大阪青年会議所と国際事業を通じ強い絆で結ばれています。お互いに文化の違いや言葉の壁など困難はありますが、私自身、親交を重ねるうちにお互いを受け入れ、思いやり、人として大きく成長できたと実感しております。さらに親交を深め、広げることにより、私たち和泉JCを通じグローバルで開かれた地域社会の発展に寄与できると私は信じます。近年、海外に自由に行き来することが難しくなり、顔を合わせて親交を深める機会が失われていますが、和泉JCが今まで培ってきた人と人との強い絆は簡単に切れるものではありません。以前のように直接会い、交流を図ることは難しいかと思いますが、これからもお互いを刺激しあい、学び、笑いあい、大きく成長し、発展していけるよう親交を深めて参ります。
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会員に発展を
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最近では、少し日本社会も人流緩和の兆しが見えてきましたが、以前と比べればまだまだ不便も多いことかと思います。それに加え、経済不安、情勢不安などもあり地域の方々も以前より活気がなくなっているように感じます。個人が、地域社会を良くしようと考え行動に移しても微々たるものでしかありませんが、この和泉JCに入会した皆さんは少しでも地域社会を良くしよう、地域経済を盛り上げようと志をもって入会されたはずです。そこで今一度、和泉JCメンバー、一人ひとりが奉仕・修練・友情の三信条を改めて考える時が来ました。一人ひとりがしっかりとした信念をもち、行動に移せるようになることが和泉JCの発展、地域社会の発展につながると考えます。個々の力を集団の力に変えて、地域の方々の中心的な役割を担う組織運営を行って参ります。
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むすびに
- 人生を豊かにするために人は様々な努力をします。どんな自分になりたいのか、そのために何をどうすればいいのか、生きているうえで誰しも色々な悩みを抱えるものです。目標のために頑張っても、結果が出ないことももちろんありますが、だからといってその努力が無駄になることはありません。目的のために進んでいる途中のステップも、人生を充実させるために不可欠なものです。良いことや悪いこと、多様な経験をしてこそ人生に深みが増すと私は考えます。JCでの活動を通し、多種多様な方々と親睦を深め、体験し、経験を積むことは人生を豊かにするスパイスになることでしょう。本年度のスローガンを『赤心~嘘偽りない真実のこころ~』にさせていただきました。「赤心を推して人の腹中に置く」心から人を信じて、まごころをもって接すること。曲がった見方で相手を評価すれば、相手もまた同様に曲がった評価で返してきます。
相手を信じ、相手からも信頼を得られるよう、赤心をもって邁進して参ります。